シリーズ黒岩探訪

黒岩探訪web版

シリーズ黒岩探訪34 黒川小塚遺跡-弥生時代のお米- 

シリーズ黒岩探訪34 黒川小塚遺跡-弥生時代のお米- → 34kurokawakodukaiseki.pdf

 黒川小塚遺跡は、国道254バイパスのもみじ平公園入口の信号付近を範囲とする弥生時代中期後半~古墳時代前期の遺跡です。この遺跡は昭和59年のバイパス建設、その後の周辺店舗建設時に発掘調査をされています。

 黒川小塚遺跡は、弥生時代中期後半に防御的な溝を集落の周囲にめぐらせた環濠集落としても知られています。出土土器の様式から弥生時代中期後半とされています。この遺跡から出土した炭化米(稲籾)を科学的に調査したところ、およそ紀元前二世紀と分かりました。

 弥生時代に、富岡市において稲作が行われていたことを示す貴重な遺跡です。

【黒川小塚遺跡弥生時代の環濠集落想像図 富岡市立美術博物館】

【黒川小塚遺跡出土米】

(弘前大学人文学部の鑑定によると紀元前175年±20年と推定される。)

【ふるさと学習プログラムとの関連】

5年(総合的な学習の時間:お米について調べよう)

6年(社会、日本の歴史)  

 

 

シリーズ黒岩探訪33 昭和10年の大水災

シリーズ黒岩探訪33 昭和10年の大水災 → 33syouwa10nenndaisuisai.pdf

 7月初めの西ノ本豪雨災害は、過去の水害に比較して大きなものとなってしまいました。また、今回の台風12号は前例にないコースで日本列島を横断していきました。被災された方々に対して心からお見舞い申し上げます。

 天災は、いつやってくるか分かりません。黒岩地区でも昭和10年9月25日に台風による水害が発生し、下黒岩で6名、上黒岩で2名、合計8名が圧死または溺死した災害があったそうです。この時の富岡市の25日1日の降水量は300ミリ、降り始めからの総降水量は460ミリだったそうです。現在の前橋市の年間降水量1248ミリに比較すると1年間の3分の1にあたります。

 学校に、「下黒岩西区土砂災害緊急避難地図」があります。黒岩小学校を含む範囲の図ですので、過去の災害を知り現在の防災対策に生かすために活用していきたいと思います。

図を拡大する場合 → hinanntizu.jpg 

【ふるさと学習プログラムとの関連】

学校行事(避難訓練) 

 

NEW シリーズ黒岩探訪32 民話・語り部かぶらの里

シリーズ黒岩探訪32 民話・語り部かぶらの里 → 32minwa-kataribe.pdf 

 黒岩小学校では、1年に1度、語り部「かぶらの里」の皆さんに民話を語っていただいています。

 6月20日には、「しょうぶの話」「羊太夫」「かいげんときつね」「大日様ときつね」の4話を語っていただきました。

 民話は 「むかし、むかし」や「むか~ぁし」と語り出し、最後は「~とさ」と結ばれます。 登場人物は、村人、小僧さん、てんぐ、きつね、たぬきなどです。特にきつねが多いような気がします。

 本校には昭和時代の後半に制作された紙芝居が八つ残っていますが、そのうち三つが民話をもとにしています。その三つは次のものです。

【谷をかくした天狗さま」(昭和56年度3年生制作)

【大日様のキツネ」(昭和61年度6年生制作)

【新田の山神様」(昭和62年度6年生制作)

【ふるさと学習プログラムとの関連】

3年(総合的な学習の時間)

6年(総合的な学習の時間)  

夜 シリーズ黒岩探訪31 ホタル観賞の夕べ

シリーズ黒岩探訪31 ホタル観賞の夕べ → 31hotarukannsyou.pdf

 黒岩地区地域づくり協議会主催(担当環境美化部)で6月16日に第三回「ホタル観賞の夕べ」が開かれました。 場所は、下黒岩字大平の谷津です。

午後6時半くらいになると薄暗くなってきます。

午後7時を過ぎると暗くなってきます。ホタルが飛び始めるのは午後8時近くになってからでした。

 ここ大平の谷津は、黒岩探訪9黒岩探訪10で谷津を取り上げた時24番を振った堤が奥にあります。この堤の周辺が一番鑑賞に向いている所のようです。

 この堤から下流方向に約五百メートルほど水田が続きます。昨年度各谷津を見て回ったときに現在でも水田の活用率が高い谷津として印象に残った所です。

 用水路が現在でもコンクリート化されていないで自然のままの流れになっています。水田への水口も土管を通すだけのシンプルなもので昔からの方法を受けついでいる様子が分かります。

【ふるさと学習プログラムとの関連】

6年(総合的な学習の時間)

 

 

シリーズ黒岩探訪30 蚕神「絹笠大神」

シリーズ黒岩探訪30 蚕神「絹笠大神」 → 30kinugasaookami.pdf

 今年も県世界遺産課事業の絹文化継承プロジェクトに参加しました。4年生が蚕を六百頭ほど飼い始めました。月末には収繭できる予定です。

 そこで今回は養蚕にちなんで、黒岩に残る蚕神(かいこがみ・さんしん)の石造(像)物「絹笠大神」(きぬがさおおかみ)を紹介します。

  この石造(像)物は、下黒岩の黒澤家にあり屋敷神様と一緒に祀られています。

  石造(像)物「絹笠大神」は、右から2番目。右端は、馬頭観音像。

彫りを強調するため、画像処理しました。

 これも、黒岩地区で養蚕が盛んだったことが分かる貴重な史料と思います。

  関連記事⇒ 黒岩探訪26「さかんだった黒岩村の養蚕業」

 この記事の中に、中央地区の黒澤家がでてきます。関連がうかがわれます。

 【ふるさと学習プログラムとの関連】
4年(総合的な学習の時間)