シリーズ黒岩探訪

黒岩探訪web版

にっこり シリーズ黒岩探訪24 赤城神社・黒岩神社

シリーズ黒岩探訪24 赤城神社・黒岩神社 ⇒24kuroiwazinnja.pdf

 今年のお正月、黒岩神社に初詣に行き児童の成長と地域の発展をお願いしてきました。

 所在する番地の字名が「赤城」ですので、もともとあった赤城神社が字名につながっていることが分かります。また、この辺りを「宮本地区」といっているとおり旧黒岩村の「宮」つまり鎮守様であったことも分かります。

 近年、鳥居・石段・拝殿が新しく整備されて新しい神社のように見えますがとても歴史のある神社です。

 

 

東側の石燈籠 享保11年(1726年)

奉寄進石燈籠 壹箇諸願成就之所

享保十一祀丙午五月吉日 當國甘楽郡 施主 下黒岩村中

 西側の石燈籠 享保17年(1732年)

奉寄進石燈籠 

享保十七天壬子十月吉日 西上刕甘楽郡 施主 上黒岩村

 手洗石(ちょうずいし)

明治15年(1882年)右から 漱水  明治十五年 九月念九日

 

 手前(右)が新しくなった拝殿、本殿は奥(左)の覆屋の中にあり大事にされているため見えません。

【ふるさと学習プログラムとの関連】

3年(社会、ふるくからつたわるもの)

6年(総合的な学習の時間)

 

お知らせ ふるさと歴史講演会のお知らせ

2月1日号の黒岩公民館だよりでお知らせされたように、下記のとおりふるさと歴史講演会が開催されます。地域の皆様のご期待に添えるような話ができるか分かりませんが、黒岩探訪の内容等も含めて話したいと思います。よろしければご参加ください。

日時 平成30年2月17日(土)

   午前10時30分から1時間程度

場所 黒岩公民館

演題 黒岩地域の歴史について

講師 黒岩小学校 永井 尚寿

* 黒岩地区地域づくり協議会主催です。申込は公民館へお願いします。

にっこり シリーズ黒岩探訪23 もえ上がる 炎にねがう どんど焼き

シリーズ黒岩探訪23 もえ上がる 炎にねがう どんど焼き → 23donndoyaki.pdf  

 平成30年1月13日(土) どんど焼き

 

【ふるさと学習プログラムとの関連】

3年(社会、ふるくからつたわるもの)

6年(総合的な学習の時間)

雪 シリーズ黒岩探訪22 黒岩小周辺の気候の特色(冬の気温編2)

シリーズ黒岩探訪22 黒岩小周辺の気候の特色(冬の気温編2) → 22huyunokionnhen2.pdf 

 黒岩小周辺は、風がなくよく晴れた冬の朝、周辺域より気温が下がることが特色です。1月24日現在一番気温が下がったのは1月13日(土)の-8.7℃です。次は1月15日(月)の-8.1℃です。いずれも自記温度計の数値です。記録の精度に疑問があるかもしれませんが15日に-8.1℃を記録した時に棒温度計はー8.7℃、デジタル温度計はー7.9℃の表記を確認していますのでほぼ正確かと思います。

【その後1月25日(木)に更新。ー9.3℃を記録しました。】

 何度か黒岩小周辺の朝の気温を測って次のようなモデル図を作成しました。

気温状況のモデル図(AはBより一度低く、BはCより一度低い)】

 AやBの地域が周辺よりなぜ低気温になるかというと、「放射冷却現象」が顕著に表れるためと考えられます。

 「放射冷却現象」とは地表面の熱が夜間放出され気温が下がることです。これは、どこでも起きていることですが、周辺を丘陵や山に囲まれる盆地形状地のところでは、空気の移動がなく冷気がたまり、「底冷え」することになります。実際には盆地ではありませんが、図中の・・・・線の二箇所は丘陵地が狭まっているため、その上流側に冷気がたまりやすくなっていると思われます。盆地形状の所では、冷気がたまる下層ほど低温になります。これを模式的に示すと図のようになります。

  また、放出された熱がやや上空で周辺より温度の高い層(逆転層)を形成するため、立ち昇った煙がそれ以上上昇できず、風もないのに横にたなびく現象が見られます。これは8時前後に解消されるとともに日中の気温差はなくなります。

  今冬は久しぶりに寒気が強い冬になっているようです。小学校で記録している記録から気温図を作成しました。

拡大するには右のファイルをクリック → kionngurahu1gatu18~31.pdf

 

たなびく煙(1月15日)

学校裏の星川(1月15日)

凍った学校のひょうたん池(1月15日)

【ふるさと学習プログラムとの関連】

5年(理科、天気と情報)

1年(生活科、ふゆをたのしもう)

 

ひらめき シリーズ黒岩探訪 番外編『高林城で確認した遺物「かわらけ」について』

 「かわらけ」とは聞き慣れない言葉と思います。現代でもまれに使われていることもあるかもしれませんが、ここでは主に中世に使用された素焼きの土器皿の意味で使用します。

 さて、黒岩探訪第2号「黒岩小だより平成29年4月25日号」で紹介した遺物のかわらけを実測し、観察表を作成しました。考古学分野の内容になっています。興味をもてましたらご覧ください。

実測図(図のみ)

実測図(写真つき)

 

観察表等の記録 → kawarake.docx

 総合的に判断して、このかわらけは16世紀のものと考えられます。発掘調査に基づく遺物ではないため、直接高林城との関連を説明できる遺物ではありませんが、高林城の時代を考える時重要な遺物といえます。