シリーズ黒岩探訪

2018年8月の記事一覧

シリーズ黒岩探訪34 黒川小塚遺跡-弥生時代のお米- 

シリーズ黒岩探訪34 黒川小塚遺跡-弥生時代のお米- → 34kurokawakodukaiseki.pdf

 黒川小塚遺跡は、国道254バイパスのもみじ平公園入口の信号付近を範囲とする弥生時代中期後半~古墳時代前期の遺跡です。この遺跡は昭和59年のバイパス建設、その後の周辺店舗建設時に発掘調査をされています。

 黒川小塚遺跡は、弥生時代中期後半に防御的な溝を集落の周囲にめぐらせた環濠集落としても知られています。出土土器の様式から弥生時代中期後半とされています。この遺跡から出土した炭化米(稲籾)を科学的に調査したところ、およそ紀元前二世紀と分かりました。

 弥生時代に、富岡市において稲作が行われていたことを示す貴重な遺跡です。

【黒川小塚遺跡弥生時代の環濠集落想像図 富岡市立美術博物館】

【黒川小塚遺跡出土米】

(弘前大学人文学部の鑑定によると紀元前175年±20年と推定される。)

【ふるさと学習プログラムとの関連】

5年(総合的な学習の時間:お米について調べよう)

6年(社会、日本の歴史)