シリーズ黒岩探訪35 古墳-黒岩地区の古墳と富岡5号古墳出土埴輪
シリーズ黒岩探訪35 古墳-黒岩地区の古墳と富岡5号古墳出土埴輪- → 35kohun.pdf
平成29年群馬県教育委員会発行『群馬県古墳総覧』によると富岡市には、現存・消滅を合わせて全部で古墳が649基ある(あった)ことが報告されています。(18基の旧北甘楽郡福島町分を含む。)
黒岩地区分はその内5基だけですので、市内の中では古墳数は少ない地域です。
その5基は昭和10年に分布調査し昭和13年にまとめられた『上毛古墳総覧』ですでに報告されています。
これによると一つ目は機足塚(参照黒岩探訪8)のことです。
二つ目は上黒岩新田にあるとされていますが、現存しているかは不明です。
三つ目は上黒岩にあり、所有が黒岩神社となっています。備考欄に「石棺出デシトイフ」とあります。
四つ目、五つ目は下黒岩にあり、備考欄に書いてあることから「他二同様ノモノ」が4基あったとことがわかります。おそらくその位置は、小字の「田中前」またはこれに接する「谷津」と思われます。学校から見ると南東にあたります。山に向かう所に下の写真のように石室の石材と思われる石が露出している塚があります。形状からほぼ古墳に間違いありません。
校区ではありませんが富岡五号古墳出土の埴輪を紹介します。
この古墳は西小学校の校庭拡張整備のため昭和43年に発掘調査された後なくなりました。この古墳は六世紀中頃の直径30mほどの比較的大きな円墳とされています。
ここから出土した埴輪はとてもすばらしいもので富岡市指定文化財になっています。市立美術館の2階に展示されています。
左から、女子、男子、馬飼〔農夫〕、靭(ゆき)、鞆(とも)、太刀(たち)
【ふるさと学習プログラムとの関連】
6年(社会、日本の歴史)
6年(総合的な学習の時間)