黒岩探訪web版
シリーズ黒岩探訪19 辻の道標(道しるべ)
シリーズ黒岩探訪19 辻の道標 → 19tuzinomitisirube.pdf
下黒岩の三叉路の信号脇に道標があります。道路の拡張工事の際移動されて、向きは合っていませんが、四角柱の4面中3面に地名、1面に建立年月と建立者名が記されて(彫られて)います。
道路に面した側に次の字が書かれています。
変体仮名ですので読みづらいでしょうが、書いてある字は「とみおか」です。漢字を当てると「登美遠可」です。さらに一文字この下に続くようですが判別できません。
この面の左側には次の字が書かれています。
これは「あんなか」です。漢字では「安无奈加」です。さらにこの下に「道」がありそうですので、「あんなか道」となりそうです。
この面の反対側には次の字が書かれています。
これは「いたはな」です。漢字では「以多者奈」です。その下に「道」がありそうですの、「いたはな道」になりそうです。
残る1面です。
「明治29年10月建 藤岡町・富?町 藤三堂 栗原 同 金」まで読めます。下は埋まっていますが、建立者は藤岡町と富岡町?に縁のある「藤三堂」という屋号らしきものをもつ「栗原○○」という方と同じく「栗原金○○」という名前の二人と想像できます。
道しるべが建つということは、交通の要衝であるという印です。この道しるべは明治時代ですが、それ以前にもあったかもしれません。江戸時代から、富岡より北方向の中仙道に抜ける場合、宿場町の板鼻か安中を目指すことになります。下黒岩で方向を間違わないためにここに道しるべがあることは重要だったと思われます。
【ふるさと学習プログラムとの関連】
3年(社会、学校のまわり)
6年(国語、日本で使う文字)