シリーズ黒岩探訪

2017年9月の記事一覧

お知らせ シリーズ黒岩探訪14 機足百庚申

シリーズ黒岩探訪14 機足百庚申 → 14hyakkousin.pdf 

今年の運動会での一コマ

 これは高学年の組み体操の中の一場面です。今年度、黒岩カルタの題材から八つの札を取り上げ表現しました。

 この札は「ねがいこめ百庚申の行者塚」の百庚申を表しています。

 「庚申」「庚申塔」「百庚申」等の説明は、上のPDFファイルをご覧ください。

機足百庚申(写真は富岡市文化財保護課提供)

 富岡霊園に続く上(南)の小高いところにあります。現在は草に覆われていて確認できません。

 一箇所に百基前後の庚申塔が集まる所を「百庚申」といい、富岡市には、中高瀬や田篠にも見られます。黒岩の機足百庚申は、二番目に数が多く109基の庚申塔が建てられています。

 次の2枚の写真は、平成22年11月23日の「文化財ウォーク」の場面です。(富岡市文化財保護課提供)

 

 建立年が分かっているものに、享保4年(1719)、寛政6年(1794)、寛政9年(1797)、寛政12年(1800)、文政7年(1824)、天保7年(1836)があります。また、記名されたなかに勅使河原姓や野口姓があり、この地区のご先祖がしのばれます。

 地区の中に表現できるものがあり、また、それを表現できる機会があることの素晴らしさを感じた運動会でした。

 なお、読み札にある「行者塚」について、学校にある昭和60年作成の札の説明には、「”えんの行者"を祭った塚とも言われ、この塚にも、行者「了園」の祈願した供養塔もある。とありますが、今のところ確認できていません。この言い伝えや文献についてご存じの方がいましたらお知らせください。

 

【ふるさと学習プログラムとの関連】
6年(総合的な学習の時間:黒岩カルタ)

3年(社会:学校のまわり)